ねずみ講、マルチ商法とは?


この社会には、MLM(マルチレベルマーケティング)手法を悪用し、お金だけ儲けようとする集団が存在することは、皆さんのご存知の通りです。

何人かに紹介すれば、必ず儲かると勧誘されて何十万円もする高価な商品を買わされて、結局クーリングオフも出来ずに損だけしてしまった人、これはマルチ商法によくある話です。

また、流通する商品はなく、お金だけを流通させ、主に電子メールなどのダイレクトメールで「MLM」と称してねずみ講を勧誘するものが、一部で流行っています。

中には、家宅捜査まで受け、NHKをはじめ、各週刊誌などで大きく取り上げられ、社会問題化してしまったねずみ講も記憶に新しいところです。

では、一般に「ねずみ講」や「マルチ商法」と呼ばれているもので、問題となるものは、どういうものなのか?日本の現法律に照らし合わせて説明していきます。

注意しなければいけないことは、マルチ商法=違法ではない、ということです。
ねずみ講=違法ですが。
この辺りを見極めてましょう。





1.ねずみ講


◆ねずみ講の定義


まずは、違法行為である「ねずみ講」の定義の結論から。
法的用語による定義ではなく、法律に詳しい方がお読みになった場合は
多少の誤解もあるかと思いますが、わかりやすく定義をすると
以下の全てに当てはまれば、そのビジネスは「ねずみ講」と見なして
問題ないです。
これは非合法的な活動です。注意しましょう。

・商品の販売を目的にしていない。金銭の配当だけを目的としている。
・組織はねずみ算的に拡大してゆくシステム
・上の順位の人が、下の順位の人より儲かるようなシステム
・商品と称するものがあっても、紙切れ一枚であったり、
実際に日常生活の役に立つとは、常識的には考えられないものを
流通させている。(商品とは言えないものを流通させている。)

上記にあてはまらないビジネス、例えば商品は立派なものを流通
させている場合は、「ねずみ講」ではなく、マルチ商法である可能性があります。これは違法なものと合法なものがありますのでさらに注意が必要です。

ねずみ講とマルチ商法の違い

ねずみ講=商品の販売を目的としていない



●ねずみ講を取り締まる法律は?⇒「無限連鎖講の防止に関する法律」



2.マルチ商法とMLM


◆マルチ商法の定義


マルチ商法=違法ではない、と前述した通り、マルチ商法のすべてが違法であるわけではありません。一般に、この世の中で「マルチ商法」と言われているものには大きく分けて2種類あります。

1.合法でかつ、常識を逸脱していないもの
2.悪質で法を逸脱した営業活動を行っているもの

一般にマスコミを賑わしていて、悪い意味で使われているのは、「2」のマルチ商法です。
いわゆる「悪徳マルチ」と呼ばれている商法です。


◆マルチ商法を取り締まる法律は?⇒「訪問販売等に関する法律」


この中で定義されている「連鎖販売取引」がいわゆるマルチ商法です。
しかし、ここで注意しなければならないことは、「連鎖販売取引」はマルチ商法とも言えますが、マルチ商法=MLMビジネスとはならないことです。
またマルチ商法=違法でもありませんし、マルチ商法=合法でもありません。ややこしいですが、整理していきましょう。

ただし、アムウェイの裁判の判決でもあったように、社会常識的には、「マルチ商法」という言葉自体、「悪徳マルチ」と変わらないものと認識されているので、あるビジネスを指して「マルチ商法」という言葉を使う時は、かなりの注意が必要です。





女の子お絵かき掲示板ナスカiPhone修理